半蔵門徒歩2分!人気美容院(美容室)STELLAR(ステラ)

スタッフのヘアカットで「形」と「印象」の違いを解説

投稿日:2025年5月24日(土曜日)

スタッフのヘアカットで「形」と「印象」の違いを解説

今回はスタッフの髪をカットし、ビフォアからアフターまで、どのようにスタイル提案とカットを行ったのか、技術的なポイントも交えながら「形」と「印象」の違いを解説していきます。

ビフォアの状態:

前回のカットから2ヶ月ほど経過し、ショートカットが伸びて全体的に平べったい印象になっています。写真はシャンプー後の濡れた状態ですが、乾くとクセが出やすく、髪質も硬めのためゴワつきや広がりが気になる状態です。

普段のスタイリングは、洗髪後にクリームタイプの洗い流さないトリートメントを使用し、軽くブローした後、ストレートアイロンで全体を伸ばしています。毛先をストレートアイロンで内巻きにすることで、顎ラインの内巻きボブスタイルに仕上げていますが、やや重たく、頭が大きく見えてしまうのが悩みとのことでした。



本人の希望スタイル:

⚫︎ ショートボブで頭を小さく見せたい
⚫︎ 首が長く見えるシルエットにしたい
⚫︎ お手入れをもっと楽にしたい


提案したスタイル:

従来のフェミニン・コンサバ系から、エレガントでモードな印象へチェンジ。これは、カウンセリングの中で、「30代後半になり肩や腕周りに少し肉がつきやすくなった」との話もあり、頭を小さく見せたいとか首が長く見えるようにしたいというのは、全体のバランスを気にしているんだなということが分かりました。そこで、スタイリッシュさとミニマルなかわいらしさを兼ね備えた、洗練された大人の雰囲気を目指しました。



カットのポイント:

1. 前下がりラインでカット
⚫︎ 耳下から顎にかけてやや前下がりのラインでカットし、顎ラインをすっきり見せます。
⚫︎ 耳下に少し空間を作ることで抜け感が生まれ、首が長く見える効果も。

2. 前髪で雰囲気チェンジ
⚫︎ 前髪を深めに取り、目と眉の間の長さでラウンド状にカット。
⚫︎ つむじが後ろにあり後頭部がつぶれやすいので、トップの起点を前に持ってくることで後ろにボリュームを出し、頭の丸みを強調します。

3. 襟足の質感調整
⚫︎ 硬く太い襟足の髪は、レザーで丁寧にテーパリングし、質感を柔らかくタイトに。
⚫︎ 上から落ちる髪が自然に馴染むよう、放射線状に縦スライスを取り、イングラデーションカットで収まりを良くします。
⚫︎ 襟足をタイトにし、頭を小さく・首を細く見せる効果も。


その他の施術:

表面の髪の細かいチリつきや、全体のクセから出るボリュームを考えるとストレートパーマをかけたいところですが、ハイライトを入れてブリーチしている部分もあるので、今回はダメージを抑えながら普段の手入れも楽になるように、酸熱トリートメントストレートを施術しました。酸熱トリートメントストレートは、クセを伸ばす力は縮毛矯正の40%ほどですが、トップの毛のチリつきや、うねり広がりを抑え普段の手入れを楽にしてくれます。


最後に:

最近の流行でいうと、カジュアルで軽めのヘアスタイルを見かけることが多いかもしれません。多くの美容室でも、仕上げはブローせず、軽く乾かして毛先にストレートアイロンを入れるといったやり方が主流のようです。ネット上でも美容室のSNSやクーポンサイトに掲載されているヘアスタイルはコモディティ化が進み、何気なく目にする髪型が「誰でも似合うヘアスタイル」になってきています。そのため、そのような髪型にしても2、3日で飽きてしまったり、髪を切ったのに誰にも気づかれない、ということも多いように感じます。

カジュアルで軽めのスタイルは若々しく見える反面、子供っぽさやだらしなさといった印象を与えてしまいがちです。ストリート系のカジュアルを目指すならそれも良いかもしれませんが、スタンダードなカジュアルの場合は、トータルコーディネートで工夫しないと、なかなかきれいに見えません。一方、エレガンスやモードは、ヘアスタイルにフォルムや意図が際立つため、その人らしさがより引き立ち、品を添えることができます。

ヘアスタイルにおけるエレガンスやモードといった印象は、特別な場面に合わせて細やかに演出する感覚に近く、目指す方向性、全体のバランス、スタイルの持続性が重視されます。ステラでは、流行を取り入れつつ、フォルムや印象を意識した「その人らしさ」を大切に、ヘアスタイルづくりに取り組んでいます。

髪のお悩みや、どんなスタイルが似合うか迷っている方は、ぜひお気軽にご相談ください!一人ひとりに合わせたご提案をさせていただきます。